外科
外傷などでお困りの方へ
すり傷、切り傷、やけど、打撲などの外傷でお困りの方、JR奈良駅の甲斐内科消化器内科クリニックまでご連絡ください。当クリニックでは一般的な外傷のほか、できものなどの炎症、痔などの肛門疾患、皮膚・皮膚下のしこり、魚の目や巻き爪などに対する外科的処置にも対応。また、胃がん、大腸がん、肝がん、乳がんなどを患ったことによる、がん性疼痛でお困りの方からのご相談も承っております。
外科疾患は痛みをともなうものが多いので、まずは患者さまの苦痛を取り除くことを第一に考えて治療します。もし当クリニックで対応が難しい場合には、適切な専門機関をご紹介させていただきます。辛い症状でお困りの方は我慢せず、まずは当クリニックへご相談ください。
肛門外科
こんな症状はありませんか?
など
痔の種類
痔には、大きく分けて「痔核(じかく)」「裂肛(れっこう)」「痔瘻(じろう)」の3つの種類があります。痔核は、直腸や肛門にいぼ状の血液の塊ができた状態で、3つのうち特に多いとされています。裂孔は、肛門の皮膚が切れたり裂けたりした状態のことです。痔瘻は、肛門まわりに溜まった膿が排出される孔ができている状態を言います。
痔核
痔核とは、肛門まわりの静脈叢にできた静脈瘤の一種で、形がいぼに似ていることか「いぼ痔」と呼ばれることもあります。さらに、痔核はできる場所によって、「内痔核」と「外痔核」に分けられます。内痔核とは、肛門内にできたいぼ痔のことです。外痔核とは、肛門の外にできたいぼ痔のことです。
主な症状に、肛門の腫れや排便時の痛み、肛門からの出血などがあります。
内痔核と外痔核両方合併した内外痔核もよくみられる病気です。
裂肛
裂肛とは、肛門の皮膚が切れたり裂けたりした状態のことで、「切れ痔」と呼ばれることもあります。裂肛の主な原因は便秘で、腹圧をかけて硬い便を出そうした時に起こることが多いとされています。
主な症状に肛門の痛みや出血などがあり、慢性化すると潰瘍ができたりすることもあります。
痔瘻
痔瘻とは、肛門にろう孔ができている状態のことです。それ自体では症状は自覚しませんが多くの場合、「肛門周囲膿瘍」という病気を伴い、肛門周囲に膿が溜まると激しい痛みや発熱をともなうことがあり、自宅療法や薬物療法だけでは治すことが難しい病気です。
痔核の治療
痔のうち最も多くみられる「痔核」の治療では、症状に応じて薬物療法や手術療法、硬化療法などが選択されます。当クリニックでは、保存的療法である軟膏や坐薬などを用いた薬物療法のほか、切らずに内痔核が治療できる「ジオン注(痔核硬化療法)」でも対応。ジオン注であれば、これまで手術するしか方法がなかったような内痔核でも、日帰りで治療することができます。
薬物療法
初期の痔核に対しては、まず軟膏や坐薬などの薬物療法と便秘などの排便習慣の改善を行います。出血が主な症状である痔核に対しては、血管を収縮される作用のある軟膏を使用。腫れや痛みなどをともなう痔核に対しては、局所麻酔薬やステロイドなどを含んだ軟膏を使用します。坐薬は消炎鎮痛などの目的で使用します。
ジオン注(痔核硬化療法)
ジオン注(痔核硬化療法)とは、脱出をともなう内痔核などに対して行われる方法です。これまで手術するしか方法がなかったような内痔核でも、日帰りで治療することができます。
ただ全ての内痔核に適応があるわけではありませんので、診察の上判断させていただきます。
ジオン注(痔核硬化療法)について
少ない痛みで治療できます
内痔核にジオン注を投与し、痔に流れ込む血液量を減らすことで硬化させ、粘膜に固着・固定させます。手術のように痔核を切除するわけではないので、治療にともなう痛みはほとんどありません。また、治療後の痛みや出血も抑えられます。
ジオン注の投与方法
ジオン注では、「内痔核上側の粘膜下層」「内痔核中央の粘膜下層」「内痔核中央の粘膜固有層」「内痔核下側の粘膜下層」の4つの部位にそれぞれ分割して投与し、薬液を浸透させます(4段階注射法)。内痔核が複数ある場合には、それぞれに投与します。
手術と同等の効果を期待できます
手術を除き、従来の治療では根本的に内痔核を治すのは難しかったのですが、ジオン注では効果の持続性が期待できるので、手術と同等の効果を期待できます。そのため、手術に変わる新しい内痔核の治療方法として注目されています。